高血圧基準/血圧の正しい測り方

血圧とは、心臓から全身に血液が運ばれる時、動脈の血管にかかる圧力のことです。したがって、血液値を決める要因は心臓から出る血液量と先の動脈の細さ(抵抗)です。心臓が収縮して短い時間に血流が送り出されている時には、動脈に強い圧力がかかります。この時の血圧を「収縮期血圧」「最高血圧」「上の血圧」といいます。

心臓が収縮した後、拡張する時には心臓から血液は流れません。その時には、心臓が収縮するときに膨らんだ大動脈が元に戻り、ゆっくりと血液を送り出します。そのため動脈にかかる圧力は弱く、この時の血圧を
「拡張期血圧」「最低血圧」「下の血圧」といいます。

上が高くても下が高くても高血圧です。上も下も低い場合が低血圧です。年齢が進むと大動脈が硬くなって収縮期の膨らみが小さくなり、多くの血液が収縮時に送り出されるため、上の血圧が上がりやすくなります。そして、拡張期に大動脈が元に戻っても流れる血液が少ないため、下の血圧(拡張期血圧)は下がります。

そのため、多数例の血圧値の平均でみますと、65歳以上を超えると上の血圧は高くなりやすく、下の血圧は次第に下がり始めます。下の血圧が低くても、上の血圧が高くなると血管に負担がかかるので、その場合でも血圧の管理が必要です。

血圧は、心臓が1回収縮するたびに上と下の血圧ができます。心臓は1日に8~9万回収縮するので、血圧の変動も1日に8~9万回あります。上の血圧も下の血圧も一定とは限りません。正しい血圧値を得るためには、1回の測定ではなく、何回か測って平均することが大事なのはそのためです。