乾癬の白いカサカサ

世の中には誤解されている病気が少なくない。皮膚病の「乾癬」もその一つ。皮膚の表面に白いカサカサがたくさんできるが、人にはうつらない。外見が悪いこともあり、心理的負担に苦しんでいる患者も多く、世界保健機構(WHO)は今年5月の総会で「乾癬は非伝染性の疾患である」という決議を採択し、世界的な啓発を進めている。

日本大医学部の照井正教授(皮膚科学)は「世界に1億2500万人、日本には50万人の患者がいるとみられる。肘や頭など目に付きやすいところにできることが多く、心ない言葉を耳にすることも多い。一般の方に乾癬のことをもっと知っていただきたい」と話す。

乾癬は、免疫学的不具合による皮膚の炎症反応で、表皮細胞が通常の30~40倍という速さで増殖し、数倍の厚さに盛り上がるのが特徴。尋常性乾癬が90%を占める。

「遺伝的な要因もあるが、ストレスや薬物治療、肥満や妊娠などが発症の引き金となることもある。乾癬ができる場所が体の一部に限定している人も広がる人もいる」

治療の基本は症状を抑える外用療法だ。ビタミンD³とステロイド剤などがあり、患者の半数がこの2剤を使っている。

照井教授は「紫外線を用いる光線療法や免疫抑制剤のシクロスポリン、生物学的製剤を使う治療法もある。根本的な治療法はないので、いかに良い状態を長く保てるかがポイント」と話している。