新しい肺炎球菌ワクチン

昨年11月から6歳未満の小児に定期接種(強制接種)されている新しい
タイプの肺炎球菌予防ワクチンが今年6月下旬に、肺炎による死亡率が高い
65歳以上の高齢者も利用できるようになった。

肺炎は、日本では死因の第3位であり、肺炎による死亡者のうち、96.8%は65歳以上が占める。
川崎医大(岡山県倉敷市)内科の宮下修行准教授は「今は抗菌薬があるので高齢者は肺炎ですぐに死ぬことはないが、それを繰り返すうちに衰弱して死ぬことになる。免疫が低下する高齢者にとって肺炎を予防する肺炎球菌ワクチンの存在は大変大事」と話す。

65歳以上の肺炎の原因は3割が肺炎球菌で第1位だ(約4割は不明)
これまででのワクチンは、肺炎球菌の膜にある毒を使って体の免疫を引き出していたが、新たなワクチンはこの毒にタンパク質を結合させ“目印”を大きくすることによって、体の免疫応答を上げる工夫がされている。このため「結合型ワクチン」と呼ばれており、予防効果が一段と
高くなったとされる。

小児ではワクチン接種は複数回必要だが、高齢者では1回でよい。
宮下准教授は「アンケート結果では、一般の人は肺炎を怖いと思っていないようだが、呼吸器の専門医は65歳を過ぎた人は肺炎にかかりやすいと思っており、特に肺炎球菌は怖い。高い予防効果が期待される結合型
ワクチンを利用してほしい」と話している。